Fontself は Affinity で使える?
使えません。Fontself Maker は Adobe Illustrator と Photoshop 用の拡張機能です(iPad 用の別アプリもあります)。これらの Adobe アプリが必要で、つまり Creative Cloud のサブスクリプションも必要になります。Affinity は拡張機能の仕組みが異なるため、Fontself をインストールすることはできません。
Affont が Affinity でできること
Affont は、同じ発想を Affinity 3.3 以降に持ち込みます。使うのは Affinity 自体のスクリプトライブラリです。
- スクリプトがテンプレートを作成します。1文字につき1セルで、メトリクスのガイドとスペーシング用の線が入っています。
- Affinity のツールで描きます。ペンツール、シェイプ、ブラシ、展開していないストロークも使えます。
- 「送信」を実行すると、Affont アプリがフォントをコンパイルしてインストールします。数秒でフォント一覧に表示されます。
さらにアプリには、Illustrator の拡張機能では簡単に実現できない機能があります。ノードを編集できるグリフエディター、コンパイルしたフォントのライブプレビュー、既存の OTF・TTF ファイルを開く機能、別のフォントからのメトリクスとカーニングの読み込みです。詳しい手順は Affinity でフォントを作る方法で紹介しています。
比較表
| Affont | Fontself Maker | |
|---|---|---|
| 対応アプリ | Affinity 3.3 以降 | Adobe Illustrator と Photoshop |
| OS | Windows 10/11、macOS 11 以降 | Windows、macOS(iPad 用の別アプリあり) |
| デザインアプリの費用 | Affinity は無料 | Adobe Creative Cloud のサブスクリプション |
| ライセンス | $19 の買い切り、3台まで | エディションごとの買い切りライセンス |
| OTF・TTF の書き出し | 対応(WOFF2 も可) | 対応 |
| カーニング・合字・異体字 | 対応 | 対応 |
| カラーフォント | 対応(OpenType-SVG + COLR) | 対応 |
| アプリ内のノードエディター | あり | Illustrator で編集 |
| 既存の OTF・TTF を開く | 可能 | 不可 |
2026年9月時点の各製品の公開情報にもとづきます。Fontself は各権利者の商標です。Affont は Fontself および Adobe とは提携関係にありません。
Illustrator からの乗り換えで変わること
- 文字はテンプレート上に置きます。パネルにドラッグするのではなく、1文字につき1セルに描きます。アルファベット全体の統一感を保ちやすく、変更後の再送信も簡単です。
- スペーシングは Affinity 上で視覚的に:セルごとに2本の線をドラッグします。カーニングは Affont アプリで、サンプルテキスト上の文字をドラッグして行います。
- OpenType の設定はグリフ名で:合字ならセルに f_i、異体字なら a.alt1 と名前を付けます。
- Illustrator のアートワークもそのまま使えます:SVG を Affinity に貼り付けるか読み込んで、セルの上に配置します。
Fontself のほうが向いているケース
毎日 Illustrator や Photoshop でデザインしていて、すでに Creative Cloud を契約しているなら、Fontself は今の環境に合っていて、乗り換える理由はありません。iPad でフォントを作りたい場合も、Fontself には専用アプリがありますが、Affont にはありません。
Affinity で作業している方や、サブスクリプションをやめるために Adobe から離れた方には、Affont こそがぴったりのツールです。